寒川恒夫「遊びの歴史民族学」

寒川恒夫『遊びの歴史民族学』 (明和出版 2003)

採録

第1回(本書の概要/20200626/草場純) https://youtu.be/tRAFOeU0tyg

第2回(「鬼ごっこ『比々丘女』の起源に関する民族学的研究」/20200724/草場純) https://youtu.be/9KSbuTgD91c

第3回(「与那原大綱引にみる文化変化」/20200828/草場純)https://youtu.be/0F2RpWeo7u4

第4回(「ボールゲームの宇宙論」/20200925/瀬戸利春) https://youtu.be/qRJTVWJUaRw

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第1回ハンドアウト レポーター:草場 (20200626)

そもそも歴史民族学とは何か? 民族は問題のある概念。

歴史の第三の手法か。遊びが先か儀礼が先か?

第一章 鬼ごっこ「比々丘女」の起源に関する民族学的研究

子取ろ鬼は、広く世界に広がる遊びの類型で、南アジアの稲作地帯が起源か?

第二章 与那原大綱引きに見る文化変化

綱引きは地域の共同体に支えられた行事であり、時代の変遷による変容と、不変とがある。

第三章 イヌクシュアクイヌイットの民族遊戯変容

生活様式の変化によって、ある種の遊びは失われていく。

第四章 約婚球技の文化史的地位

中国南部から東南アジアにかけて、歌垣としてのボールのやりとりがある。

第五章 比較民族学から見た日本の竹馬の系譜

竹馬にはT型、L型、Γ(高足)型の3タイプがあり、分布が異なる。

第六章 葬礼競技の研究系譜

偉い人が死ぬと競技会を開く。これはなぜか?

第七章 東南アジアの綱引き

広く東アジアから東南アジアに分布する豊穣儀礼、予祝儀礼としての綱引き。

第八章 東南アジアの民族スポーツと文化層

球技、綱引き、ボートレース、ブランコ。民族・スポーツという矛盾。

第九章 ボールゲームの宇宙論

大宇宙と小宇宙の対応。

第十章 遊びの系統発生について ―残存起源説と昇降説―

儀礼が先か、遊びが先か。

第十一章 相撲の起源と天皇

服属儀礼としての相撲。

提起されたものと問題点と。