瀬戸利春『太平洋島嶼戦』

瀬戸利春『太平洋島嶼戦』(作品社 2020)

採録:


***以下ハンドアウト


瀬戸利春 著『太平洋島嶼戦』作品社 刊
2020年10月27日 金曜
ボードゲーム読書会 草場 純

はじめにの前に ―― レポーターの立場
 戦後生まれとして、教員として、ゲーマーとして。疑問を提示する。戦争の快楽。後知恵。
 キーワード:島嶼戦、キャンペーン(戦役)、ポジション、仮想敵国、モーメンタム、フェリー、奇襲とは、作戦線、店舗、制空権、消耗戦略、戦略の失敗は戦術では補えない。

はじめに ―― 島嶼戦という新しい戦い p.1
 「島嶼戦」という視点。戦争の階層性。戦略と戦術の区別。戦略>作戦>戦術>戦闘

序章 大洋を挟んだライバル p.11
 大洋戦は島嶼戦であった(一連の作戦の連続=戦役)。オレンジプランvs漸減進撃作戦 成功体験による決断主義。研究の遅れ。「戦場の霧」

第一章 手探りの初戦 ―― ウェーク島とミッドウェイ島 p.29
 準備不足対準備不足。「上陸」の難しさ。楽観のつけ。長期戦略の欠如。船舶輸送力問題。

第二章 ガダルカナル島とソロモン諸島キャンペーン p.47
 攻勢と防御。輸送の軽視。ミッドウェイの影響。戦域の拡大の弊害。ネズミ輸送。楽観論と杜撰な作戦計画とジャングルと米軍の防御に阻まれた失敗。島嶼戦とは輸送である。戦闘に勝って輸送に失敗する。艦隊決戦ではなく輸送戦の実態。艦船の消耗と劣化。

第三章 アリューシャン戦役 p.87
 作戦線と作戦目標。後方連絡線と策源。航空機による連絡線の喪失と全滅=初の「玉砕」。

第四章 東部ニューギニア戦 p.109
 事前の調査不足とそのつけ。海上輸送の困難、上陸の困難、陸上輸送の困難。蛙の跳び始め。餓死・病死・絶望による自殺(自決)。

第五章「Z作戦」と米軍のマーシャル・バリアー突破 p.143
 作戦の空振りと米軍の奇襲。航空機により無力化し、その後立ち枯れさせる。

第六章 玉砕の島サイパン p.185
 準備の遅れと、地上の奮戦。攻撃側のイニシアティブ。急遽の戦略変更と、マネージメント。

第七章 海上機動反撃の挫折 p.215
 戦いのテンポ。日本軍の指揮権問題と、米軍の作戦問題⇒国家態勢の問題。米軍のペリリュー攻撃は戦略的にも戦術的にも失敗だった。

第八章 レイテ決戦 p.253
 フィリピンゲリラの跳梁⇒日本の戦争目的は何だったのか? 突然の作戦変更。ドクトリンの不統一。戦力の集中の失敗。

終章 島嶼戦という「新しい戦い」の構造と教訓 p.295
 特攻=作戦の喪失 海上輸送の終焉は島嶼戦の終焉 通商破壊戦 累積戦略と順次戦略
 作戦どうしが有機的な関連を持ってキャンペーンとなる。戦略の構造とデザイン。OODAループによる、フィードバック。(どうして日本軍はその場しのぎの思考しかできないのか?)
 島嶼戦のまとめ
 (1)航空戦力の影響はきわめて大きい
 (2)島嶼の地形は一様ではない
 (3)島嶼戦の軸となる輸送



1:どうして日本軍は陸軍と海軍の仲が悪いのか?
2:どうして日本軍は補給を軽視するのか?
3:どうして日本軍は暗号を解読できず、米軍はできたのか?
4:どうして日本軍はレーダーを充分開発できず、米軍はできたのか?
5:どうして日本軍は無線連絡機を開発しなかったのか?
6:どうして日本軍は事前調査を怠るのか?
7:どうして日本軍には楽観論と強硬論がはびこるのか?
8:どうして日本の戦争指導者は反省をしないのか?
9:どうして日本の戦争指導者は責任を取らないのか?
10:どうして日本の戦争指導者はこれほど頭が悪いのか?
11:一体 日本の戦争目的は何であったのか?

私の考えるその原因と、日本の現状。

Comments